家庭菜園を続けていると、季節ごとに畑の仕事がまったく違うことに気づく。夏、秋、冬、春。それぞれの季節に、それぞれのやるべきことがある。最初はそんなことも知らずに始めたが、3年やってみて、ようやく1年の流れがわかるようになってきた。
今はちょうど暑い夏の真っ最中だ。毎日、雑草との戦いと水やりに明け暮れている。庭に出るだけで汗が噴き出す時期だが、それでも野菜たちの成長を見ると、続けようという気になる。
夏の畑は、少し目を離すとすぐに雑草が伸びてしまう。暑さの中での草取りは正直かなりきつい。汗だくになりながら、朝の涼しいうちに済ませるようにしている。水やりも、朝と夕方の2回は欠かせない。これを怠ると、野菜がすぐにしおれてしまう季節だ。夏は畑仕事の中でも一番体力を使う時期だと感じている。
僕は仕事があるので、昼間の畑の面倒は妻が見てくれている。水やりや雑草取り、野菜の様子のチェック。僕が会社に行っている間、妻が畑を守ってくれている。暑い時間帯にも関わらず、毎日欠かさず見てくれているのだから本当に頭が下がる。帰宅すると、その日あった畑の出来事を報告してくれるのも、僕にとっては楽しみのひとつだ。本当にありがたいことだと、心から思っている。

2人で美味しい野菜を作ろうと、日々頑張っている。夏は大変な季節だけれど、その分、収穫の喜びも大きい季節だ。朝採れたばかりのキュウリやトマトを、その日の食卓に並べる。この夏だけの贅沢を味わえるのも、大変な水やりと草取りを続けているからこそだと思う。夕方、汗を流しながら畑仕事を終えたあとに飲む麦茶が、たまらなくおいしい季節でもある。
秋になると、収穫がぐっと増えてくる。
里芋やキャベツなど、いろいろな野菜ができてくる時期だ。夏野菜の忙しさとはまた違う、実りの季節という感じがする。土の中で育つ里芋を掘り出す瞬間は、毎回どれくらい大きく育っているか、実際に掘ってみるまでわからないのでいつもワクワクする。キャベツも、葉が巻いていく様子を見るのがとても楽しい。涼しくなった空気の中で畑に出るのは、夏とはまた違った気持ちよさがしみじみと感じられる。今からその収穫が楽しみでならない。

冬になると、畑の様子は一変する。
草も枯れて、たまに雪が降ったり、地面が凍ったりする。三重県桑名市でも、冬は思った以上に冷え込む日がある。そこで、わらと雑草堆肥で土を覆って、寒さ対策をする。この作業に結構な時間を使う季節だ。畑一面をわらで覆う作業は地味だが、来年の野菜のためだと思うと手を抜けない。
寒さ対策と合わせて、土に微生物を養うことも意識している。冬の間に土を豊かにしておくことで、春からの野菜の育ちが変わってくる。堆肥をじっくり土になじませる時間も必要で、焦らず取り組んでいる。冬野菜が少ない分、土作りに集中できる季節でもある。手間はかかるが目に見える成果がすぐに出るわけではないが、春になって野菜がぐんぐん育つ姿を見ると、この地道な作業が無駄ではなかったと実感する。
そして冬のうちから、春野菜の種や苗を植えていく。寒い中での作業は大変だが、春に芽が出てくるのを想像すると自然と力が入る。冬は畑仕事が少なくなるどころか、春の準備でむしろ忙しいくらいだ。

春になると、植えておいた春野菜が生育を始める。それを見守りながら、堆肥作りや雑草対策にも取りかかる。冬の間にしっかり準備した土から、芽がぐんぐん伸びていくのを見ると、あの寒い中での作業が報われた気持ちになる。冬に準備したことが、少しずつ形になっていく季節だ。桜が咲く頃になると、畑仕事にも自然と気合が入る。1年のサイクルの中で、春はいつも新しいスタートという感覚がある。今年もどんな野菜を育てようかと、種の袋を眺めながらあれこれ考える時間が好きだ。
こうして振り返ると、一年中、色々なことで畑に関わっている。夏は水やりと草取り、秋は収穫、冬は土作りと寒さ対策、春は種まきと堆肥作り。季節ごとにやることは違うけれど、畑仕事が途切れることはない。休みの日も、平日の仕事終わりも、気づけば畑のことばかり考えている自分がいる。それだけ、畑が生活の一部になったということなんだろう。3年前には想像もしていなかった生活の変化だ。畑を通じて、季節の移り変わりをこんなに丁寧に感じる暮らしになるとは思わなかった。
1年を通して畑と関わることで、毎日がとても充実している。忙しい季節も、落ち着いた季節も、それぞれに意味があって、次の季節へとつながっていく。畑仕事に休みはないけれど、その分、毎日何かしらの発見や喜びがある。これからも、季節に合わせた畑仕事を、妻と2人で楽しんでいきたい。


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