家庭菜園をやっていて、よく気になるのが「実際どれくらいお金がかかるのか」ということだと思う。僕自身、始める前はそこが一番気になっていた。3年やってみて、かかった費用をきちんと振り返ってみようと思う。
最初にかかったのは道具代だ。くわ、スコップ、堆肥をそろえて、だいたい2万円くらい。これは最初の一度きりの出費で、今でもそのとき買った道具をそのまま使っている。 道具は基本的に安売りに出会うことが少なく、いつも定価で買っている。ただ一度だけ、充電式のハンディ芝刈機がホームセンターで2980円で売っていたことがあり、これは迷わず買った。今では草刈りになくてはならない道具になっている。 一方で、くわや鎌など鉄でできていて切れ味が必要な道具は、安いものだと使い物にならないことが多い。ここは節約せず、定価で長持ちするものを選んで買うようにしている。 道具の手入れにも気をつけているが、普段は外に置いているので、湿気でどうしても錆びがついてしまう。刃物は特に切れ味が悪くなるので、砥石やハサミ用のシャープナーを使って、たまに研いでいる。錆びはクリームクレンザーで落としている。以前、砥石を電気ドリルに付けて研いでみたことがあるが、難しくて刃がまだらになり、逆に切れなくなってしまった。今は無理せず、小型のシャープナーでちまちまと研ぐようにしている。
苗は一鉢100円から300円、種は一袋100円から300円くらい。種まきのあとは、肥料に2000円くらい、自分で作る液肥や殺虫剤の原料に1000円くらいをかけている。雑草でつくる堆肥はお金がかからないし、ぬかも近所の方から無料で分けてもらっている。



こうして計算してみると、1年目は道具代も含めて、だいたい4万円から5万円くらい使ったことになる。道具をひととおりそろえる年だから、他の年より出費が多いのは当然だと思う。
2年目からは、年間だいたい2万円くらいで済んでいる。道具は最初に揃えたものと、もともと持っていたもので十分まかなえていて、壊れない限り買い替えの必要がない。だから2年目以降は苗代・種代・肥料代が中心になる。
年間2万円で、休みの日の楽しみができて、毎日の食卓が彩られる。この金額なら、僕としては十分満足できる範囲だと感じている。
費用を抑えるために、いくつか意識してやっていることがある。
休みの日には、ホームセンターや花ひろばのセールに合わせて、少しでも安い苗を探しに行くようにしている。毎回、ホームセンターと花ひろばをめぐって、掘り出し物がないか見て回るのが習慣になっている。花ひろばでは、たまに拾い物のような値段で苗が出ることがある。ミニトマトやキュウリの苗が80円で売られていたときは、迷わずその場で買った。 一方で、季節の終わりに安売りされている苗を何回か買ってみたこともあるが、季節を過ぎた苗はやはり全然育たず、そのまま枯れていくだけだった。苗はケチケチせず、定価でも季節の始めに買うのが一番良いというのが今の結論だ。長く実が採れて、長く楽しむことができる。

肥料や堆肥については、今は鶏糞以外はほとんど買っていない。化学肥料を使わないと決めているので、そのぶん費用は抑えられている。 生ごみコンポストを始めたきっかけは、YouTubeで生ごみを堆肥にする動画を見つけたことだった。いつも捨てるのに困っていた生ごみが堆肥として使えるかもしれないと興味を持った。ホームセンターでいろいろ探してみたが、しっくりくるものが見つからず、最終的にネット通販で良さそうなものを見つけて購入した。使ってみると、家から出る生ごみの量が減り、その分堆肥が増えていく。ぼかしは1000円で購入して培養し、定期的に土に混ぜて土をふくよかにしている。
捨ててしまうはずのものを再利用することで、費用を抑えながら楽しめている。雑草も、ぬかも、生ごみも、そのままなら捨てるだけのものが、うまく畑の栄養になってくれる。これはやってみて初めて実感したことだ。

費用の話とは少し違うが、長く待って実った野菜の話も書いておきたい。ミョウガは2年間まったく実がつかなかった。もうあきらめかけていたのだが、今年になって初めて実がついた。びっくりしたが、それ以上に嬉しかった。採れたミョウガは薬味にして、そうめんや味噌汁に使った。安く買うことばかり考えていたが、こうして時間をかけて育つ野菜もあるのだと、あらためて感じた出来事だった。
家庭菜園にかかる費用は、やり方次第でかなり抑えられるというのが、3年やってみての実感だ。最初の年こそ道具代がかさむが、2年目以降は年間2万円ほどで、これだけの楽しみと食卓の彩りが手に入っている。

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